決断コーチの、井上由紀です。
三大流星群の一つである
「ペルセウス流星群」を見るのに最適な
快晴、(ほぼ)新月の夜ということで
今朝は4時過ぎから空を眺めていました。
東に面した、家の前のポーチで
椅子の背もたれに寄りかかるようにして1時間。
その間、少なくとも流れ星を
26個は数えあげました。
わたしの視力がよかったら、たぶん
もっとたくさん見えていたはず。
新月(月無し)と聞いていたんですが
東の空には薄~い光の弧を描く
「繊月(せんげつ)」というらしい
繊細な月が見えていました。
未明の空を見つめながら、
宇宙や人生といった壮大なテーマに
考えるともなく思いは巡り…
そこで思い浮かんだことを
2回に分けて書いてみたいと思います。
1回目の今日は「広げて・絞る」について。
2回目は、ホリエモンが言っている
「これからの時代、特に重要になってくること」
についてを予定しています。
始まりと終わりの間
人が持つ究極の関心事のひとつが
「人はなぜ、生まれてくるのか」。
言い換えれば、生きるって何だ?ということ。
生まれてきた以上、終わりが来るまで
「生きなければならない」当事者としては、
じゃあどうやって?というところが
やっぱり知りたいと思うんでしょうね。
わたしが学んでいるミッショニングでは
宇宙を含む森羅万象に
原理原則が反映されていると言います。
“As above, so below(上の如く下も然り)”
自然界の現象を見ればわかる、と。
そういう視点で見てみると、
宇宙の一生を考えてみることで
人の一生についても
何か見えてくることがあるかもしれません。
ということで、まずは宇宙の一生の話。
宇宙は、ビッグバンで始まり
今もどんどん広がっていることが分かっています。
そして広がり続けた結果、
太陽も地球もいつかは消滅する運命にあります。
人の一生も、誕生と終わりがあります。
始まったものは、いつか終わる。
そして、その間には
いろいろと取り込むインプットと
エネルギーを放出する
アウトプットが繰り返される。
それを繰り返しながら
拡大していく「成長期」があり、
摩滅や拡散といった「衰退期」を経て最後を迎える。
そんなイメージかと思います。
「広げる」「絞る」が鉄板
そこでふと、思いました。
コーチングやコンサル、会議の進行で
話の流れをリードする時の鉄板が
「拡散」と「収束」の繰り返しです。
クリエイティブ・シンキング(拡散思考)と
ロジカル・シンキング(収束思考)などと
言われてもいるようです。
例えば、クライアントが部下との関係で
悩みを抱えています。
どうしたらいいか、という話をする際
まず、理想はどうなのかとか
これまでどんなことをやってみたかとか
いろんな材料を聞き出します。
そうやって話を膨らませた後、
今度は出てきた内容を整理します。
「最も大切なこと」
「本質的に重要なこと」
「心の奥深くで求めていること」
など、何らかの指標を設けることで
クライアントや会議参加者にとって
カギとなる要素を洗い出していくのです。
そこで出て来たことに対し、また
「じゃあ、そのためには何が必要?」
「どうやって?」
と話を膨らませていく。
いろいろとアイデアが出たら、今度は
「最初にすることは?」
「いつやりますか?」
といった具合に、またピンポイントに絞ります。
上の如く、下も然り。
現代のビジネスやコミュニケーションで
実際に活用されているこの理論は、
宇宙や人の一生とも連動しているように思えます。
コーチングや会議では、
この繰り返しは「目的」をもって行われます。
特定の目的を達成し、
何らかの恩恵を生み出そうという
意図的な生産活動の一端として、
拡散と収束が活用されているわけです。
じゃあ、宇宙や人生はどうなんだろう?
「上の如く下も然り」は、逆に言えば「下の如く上も然り」。
「下」である会議やコーチングの現場が
宇宙や人生の反映であるとするならば、
拡散と収束を「意図的に」活用することで
宇宙も人生も、より生産的な結果が期待できるはず。
宇宙のことは分かりませんが、
自分の人生には、もしかしたら
この仮説が応用できるかもしれません。
拡散と収束の繰り返しが向かう先
わたしたちは、生まれてから
さまざまな経験をします。
ものごとが上手く行かなくなると、
それを打破しようとして
いろいろ考えたりやってみたりする。
新しい視点から現状を眺めたり
全体を俯瞰することも学びます。
そうやって経験値が増えていきますが、
ある程度のところまで来ると
今度は「で、この先どうするの?」
みたいな思いが、自然と湧いてきます。
わたしは、これもまた
「拡散と収束」じゃないかと思います。
人というのは、生まれて来てから
インプットとアウトプットを繰り返しながら
成長=膨張していく。
しかし、そうやってある程度膨らむと
今度は「ってことは、つまり?」
みたいに、より高い視座から
自分というものを見つめるようになる。
とはいえ、人は長いこと生きていると
「固定観念」とか「惰性」とかが出てきて
だんだん活動が鈍ってきます。
星の一生に見るように、成長が鈍ると
その先は拡散か、爆発。
何となく生きている、というのは
何となく成長して、何となく拡散中。
あるいは、こだわりで生きてきて
行き詰って、爆発。
こういったことを避けるためには
「意図的な」拡散と収束を
能動的にやる必要があります。
それは、一日の終わりの日記かもしれないし
定期的にやる自己棚卸かもしれない。
やり方は人それぞれですが、
要するに「自分は何者か」を
その時点までのデータをもとに、絞り抜く。
ただし、それは結晶化しながらも
完全に固定はしていない。
なぜならば、わたしたちは生きているから。
多くの成功者が理念を大切にするとともに
そのアップデートを怠らないのは、
人生は「プロセスである」と
理解しているからかもしれません。
生きている限り、変化がある。
変化があるということは
のびしろがある、可能性があるということ。
その過程をより生産的にするのが
意図的な「拡散と収束」の活用です。
「拡散と収束」そして、コレ大事!
さて、広げて絞る繰り返しの中で
少しずつ明確になってくるのは
「で、具体的に何やるの?」ということです。
人生も会議もコーチングも、
単に考えることが目的ではない。
そこには、明らかに
「行動」
そして、その結果としての
「物事の実現」という目的があります。
実は、ホリエモンもわたしの師も
同じことを言っています。
これからの時代、何より大事なのは
「行動」だ、と。
次回は、その辺を語ってみたいと思います。
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