前回の記事では
影響を与え合うもの同士が近づくと流れが起こる
ということが分かりました。
この自然の摂理を理解すると
毎日の生活、自分の普段の行動にも
活かしていけるポイントが見えてきます。
電気はマイナスからプラスに流れる?
N極がS極と引き付けあうように、
人は自分にないものに引き付けられます。
陰と陽も、同じように
異質であるからこそ惹き付けあう。
本質的にそうではないかと思います。
そして、マイナス極とプラス極の間に
「電子」が流れることで電流が起こります。
さて、ここで質問です。
電流が流れる方向は
プラス極からマイナス極 でしょうか?
マイナス極からプラス極 でしょうか?
・・・
では、電子が流れる方向は?
・・・
・・・
正解は、
電流:プラス極⇒マイナス極
電子:マイナス極⇒プラス極
そうなのです!なんと
電子と電流の流れは逆!
ややこしいですね。
これ、面白くないでしょうか?
女性は「マイナス」です。
そして、女性は生み出す性。
「マイナス」から送り出された電子を
「プラス」が受け取ることで、
「電流」というエネルギーが発生します。
エネルギーの流れの向きは
「建前上」(電流)プラスからマイナスですが
「実質的」(電子)には
マイナスからプラスへと流れている。
この辺りにも、男女性・陰陽の
絶妙なチームワークの秘密があるように
感じます。
じゃあ「電気」の流れは?
それは
「電気をどう見るかによる」
視点の違いで変わってくると思います。
エネルギーと仕事量
さて、そんな電気ですが
電気のままでは役に立ちません。
コンセントにプラグを差し込んで、
電気によって冷蔵庫を動かしたり
自動車を動かしたりすることで
わたしたちの生活に役立ってくれる。
つまり、エネルギーとしての電気を
実際的な作用に変換させることで、やっと
恩恵が受けられるという仕組みですね。
次は、その辺りを考えてみたいと思います。
ということで、またまた
かつて習ったような気がする、物理のお話。
物理における仕事とは
図のように、物体に力Fを加えて移動させます。
このとき、「力Fは物体に対して仕事をした」と言います。そして、力Fがした仕事の量を仕事Wで表します。
5分で分かる!仕事・エネルギーの使い方まとめ|物理のいろは
電気とその実際的恩恵の関係は
この図で言うと
電源:押す人が潜在的に持つ力
発電:押す人のやる気・意志
電気を流す:「押す」という現実的行為
電気量:押す力F
実質的恩恵:仕事量W
という感じでしょうか。
ちなみに陰陽表では
陰:エネルギー
陽:パワー
とされています。
ここで、先ほどの電気と仕事の話を
もう一度見てみましょう。
流れとしては
①電源:押す人が潜在的に持つ力
②発電:押す人のやる気・意志
③電気を流す:「押す」という現実的行為
④電気量:押す力F
⑤実質的恩恵:仕事量W
となりますね。
そもそも電源がなければ発電はあり得ない。
発電が無ければ電気も流れないし
仕事という結果も起こらない。
この流れを踏まえた上で
陰:エネルギー
陽:パワー
という点をもう一度見てみると、
①電源:押す人が潜在的に持つ力
②発電:押す人のやる気・意志(エネルギー)
③電気を流す:「押す」という現実的行為
④電気量:押す力F(パワー)
⑤実質的恩恵:仕事量W
③「現実的行動」を境に
上がエネルギー領域で下がパワー領域かな、
という感じ。
言い換えれば、女性性は
潜在的な力やそれを察知する力、
深める力に長けている。
ポテンシャルは高い。
しかし、あれこれ考える力は高いものの
実際に押す「行動」は苦手とするところ。
なので「目に見える結果」は出しづらい
と言えるかもしれません。
一方の男性性は
とにかく押す、という行動力や
突進力に長けているため
仕事で結果を出しやすい。
ただ、結果は出るのですが
流れの上流にある「意志」は浅いので
せっかくの結果がバラバラで
全体としての一貫性を欠く傾向があります。
パワーとエネルギー辞書で引いてみた
ちなみに、パワーとエネルギーという言葉を
それぞれ辞書で引いてみると
パワーとはもの・政治・社会など
「現実的な事象を」「現実的手段で」
動かす力。
権力、支配力、軍事力、馬力というように
直接的な利権や仕事に関わります。
一方のエネルギーは精力、元気など
現実的なものを動かす力の「元」。
物理的な仕事に換算しうる
「可能性」の総称だと言えます。
電気と仕事の話がまさにそうですが
エネルギーだけあっても
現実は何も変わりません。
夢だけ語っていても、夢は夢のまま。
それを具体的行動に移して、初めて
結果という変化が起こる。
それを起こす現実的な力がパワーです。
エネルギーを高める方法、パワーに変換する方法
人は、大きくわけて
・エネルギーは高いがパワーが低い
・パワーは強いがエネルギーは低い
この2タイプから出発する、
という風に考えてみたらどうでしょう?
前者は、直感で「こころが」動くタイプ。
ただし、行動も伴うとはかぎりません。
感受性が高いゆえにノイズも拾いやすく
そのため迷いも多くなります。
本当は直感・感性に従って上昇気流に乗りたい。
だけど、そこに走ってしまいきれない。
せっかくの可能性と時間を、実際の行動より
迷うという行為で浪費しがちです。
このタイプの人は、とにかく行動すること。
エネルギーとパワーの間にある
「行動」をとにかく起こすことで
少しずつ現実的なパワーが培われ
「結果」が出せるようになります。
後者は、理論で動くタイプ。
「だって、こうだからこうでしょ?」
と、目的に向かってまっしぐら。
ただし、その視野は狭い傾向あり。
小さなスケールでは結果を出せますが、
一生を貫くような広い視野と
深い決心に基づいた行動ではないので、
そのうち空回りが顕著になってきます。
社会的な成功を手にしたものの
鬱になる、というのは
まさにこのパターンだと思います。
このタイプの人は、空回りを感じた時点で
今までより広い視野、長いスパンで
自分の在り方・行動について考えることを
お勧めします。
結局のところ、理論で考えていっても
究極には人類永遠の課題
「人はなぜ、生きるのか?」
みたいなところに、遅かれ早かれ
行き着くしかなくなるから。
そこを飛ばして「行動」だけしていても
それは「走るぞ!」と車に飛び乗って走行
ガソリン使って「走った感」はあるものの、
結局どこにも行き着けていない、という感じ。
より高い視野から
「なぜ、走るのか?」「どこに向かいたいのか?」
を考えることで、持ち前のパワーが
より大きな成果と充実感につながります。
今回のポイント・まとめ
電気は、異質・対極の性質をもつ
プラスとマイナスによって
その流れ(電流)が起こります。
電子はマイナス(陰)から発生し
プラス(陽)へと流れます。
前半で、N極とS極を持つ磁石の間を
金属が行ったり来たりすると
電気が起こる、という話をしました。
その「行ったり来たり」のスピードが上がる
つまり運動量が増えれば増えるほど、
電気は多く発生します。
エネルギー(陰)とパワー(陽)も
両方の間を行ったり来たりする運動により
流れが起こるのではないかと思います。
そして、その間を行ったり来たりする
行動や関係性の「運動量」が増えるほど
仕事量、実際に起こることのスケールは
大きくなるのではないか。
それは、個人のレベルでも
パートナーや社会のレベルでも
自然と人間、宇宙のレベルでも
あるんじゃないかな、と。
そんなことを考えると、ワクワクしませんか?
あなたの中にも、きっと陰と陽があり
エネルギーとパワーがあります。
それをつなぐ「運動量」が
意識を向けることであったり
両極の間を行ったり来たりする
試行錯誤なのだと思います。
生きるって、そういうことではないか。
そんな風に思う今日この頃です。