親愛なるサリーちゃんへ。
初めて会った時、まだ小学生だったサリーちゃん。
わたしもカナダに渡る前、20代の初めでした。
あれから時は経ち、小さかったサリーちゃんが
ママになったんだよね。
うちの娘が生まれた時、ちょうどサリーちゃんは
わたしが小さなサリーちゃんに会ったのと
同じような年ごろでした。
あの時は「そうなるかもね~」と話していた
その通りに、今度はサリーちゃんが
小さな女の子のママになりましたね。
初めてのママ生活は、どうですか?
妊娠中、出産時、産後と
うちの娘も息子も、本当に親孝行でした。
つわりというほどのつわりもなく、
どちらもスピード安産。
生まれて来た後もわりとすぐに
夜通し寝てくれるようになって。
わたしは、とてもラッキーなママでした。
それでもやっぱり、寝不足は辛かった。
夜中に授乳したらゲロ吐かれて
そこから全部洗濯とかね。
息子が謎の夜泣きをした時期には
毎晩毎晩、真夜中にもれなく起こされ
限界に挑戦?と自虐的に笑ったり。
まあ、いろいろあったよね!
ともかく、そんな小さな命を預かった以上
母親であるわたしは「奴隷」認定(笑)
トイレに行く時間さえないって
誇張じゃなくて、本当にあるんだ…
外出も、荷物を山のように準備して
一人だった時の、もうそれはそれは
何倍時間が掛かることか!
同時に、
赤ちゃんがいるということで
周りの人の態度が変わる。
知らない人から声を掛けられ、会話が始まる。
存在するだけで、周りを笑顔にする
赤ちゃんって、すごい。
サリーちゃんもきっと今、
そんなあれこれを体験してるんだろうな。
そう思っています。
サリーちゃんは今、30代。
わたしも娘を32歳、息子を36で生みました。
当時は造園してたんだけど、
やっぱり子供が小さいとなかなか
現場に朝から晩まで、というわけには
いかなくなったよね。
仕事に行く前に、ミルクやオムツの準備。
子供を預けてから、出勤。
あ、そうそう。
赤ちゃんって、家を出るって時に限って
なぜかウンチするんだよね!
しょうがないからオムツ替えて、遅刻。
昔は「5分前行動」が当然だったけど
子供ができてから、わたしも
「カナダ時間」体質になりました。
それは、当時勤めていた会社の社長が
「焦って事故するくらいなら、遅刻してもいいから安全運転」
と言ってくれたのも大きかったなぁ。
その時は、車の運転の事だけ考えていたけれど
今、それは
人生そのものにも言えると思います。
焦って「本当に大切なこと」を後回しにして
後から「事故」になるくらいなら、
少々人生に「遅刻」してもいいから
その時フォーカスすべきことに、フォーカスする。
明石家さんまさんが言うように
すべて、生きていてこそ、なのだから。
急がば回れ、と日本の偉大なことわざにもあるよね。
だから、どんなことをするにも基礎となる
健康は超大事!と、個人的には思っています。
肉体的な健康だけじゃなくて
精神の健康、Well-Being もね。
ちなみに Well-Being の意味を調べてみたら
Feeling Good と Functioning Well の両立だそうです。
自分のご機嫌、自己満だけではなくて
世界とのつながりの中で
うまく「機能」できている。
つまり、平たく言えば毎日楽しくて
みんなとも上手くやれてて嬉しいな!
って感じ?
サリーちゃんの Well-Being は、どうですか?
とはいえ、わたし自身の
これまでの人生を振り返ると、ヒトって
常に変わらず100%、Well-Being です!
なんてことは、ないよね。
もっと言えば、Well-Being 度が低い時
つまり悲しかったり辛かったりする時があるから
「そうではない時」「脱出できた時」の
価値がもっと分かるし、有難く感じられるようになる。
わたしにとって、30代から40代は
本当に学びの連続でした。
あ、20代でも学んだつもりだったし
50代に入った今も、学んでるけどね。
でも、30代40代は「小さな子供」という
自分が100%責任を負うしかない存在が
突然現れたから、いろんなことが大きくシフトした。
一人でやるより何倍も掛かる時間。
集中したいのにさせてくれない、遮断。
処理し、片付けるスピードより
積みあがるスピードの方が速い、
いろんなこと。
ファミリーに加わった小さな存在の
思いがけない「波及効果」の大きさ。
よくも悪くも、ね。
でも、逆に言えばそんな経験は
一人だったら望んでもできないもの。
そういう意味で、わたしには
特別な時間だったと思います。
Well-Being という観点から見れば
決して絶好調!という時期ではなかった。
でも、おかげで今、50代の
基礎となるものを培えた。
そんな風に思います。
スティーブ・ジョブスも言ってるけど
「点と点が繋がる」というのは
あくまでも結果論であって、
点を打っている時点では、その点が
全体としてどう繋がるのかは、分からない。
30代、造園業界にご縁をいただいて
自然と子供ができて、産んで育てて
それぞれの点が、未来をどう形作るのかなんて
その時はまるで分からなかった。
ただ、その時々にできることを
自分ができるだけ、やってきました。
山あり谷あり、いろんなデコボコがあった。
自分を疑ったことも、何度もあった。
そんな、ちょっとだけ人生の先輩のわたしから
大好きなサリーちゃんへ。
頑張り屋のサリーちゃんなので
(頑張ってない~!と言うのが頑張り屋の証拠です)
ママになって、もしかしたら時折
「何もできていない」と感じるかもしれません。
でもね、母は偉大というように
「何もできていない」と感じることがあっても
とにかく「母」で居続けること。
これって、本当にすごいことなんだ。
時に、同じように母であるほかのママたちが
仕事も子育てもこなして、キレイにしてて
スーパーママ!と思えるかもしれません。
でも、ぶっちゃけみんな、いろいろある。
そして、みんな一所懸命
それぞれのやり方で、頑張ってるんだよね。
だから、サリーちゃんも自分のやり方で
自分のベストを尽くして
サリーちゃんの「ママ道」を築いていく。
結局、それしかないし
サリーちゃんはきっと、何かあっても
そこに立ち戻るだろう、と思っています。
っていうか、何かあるのが人生だから!
そう思っちゃえば、何かあった時に
「あ、キタキタ~」
と思ってしまえるよね。
これからも、いろいろと新しいことの連続で
ママとしても、人としても
たくましくなっていくことと思います。
わたしも、そういう意味では
まったくの同類。
毎日が新しい日だし、
死ぬまで学びの連続だものね。
そんな「同士」として、
何か話したいな~と思った時は
いつでも声をかけてください。
Life is Your Creation.
自分が生きたいように、生きましょう。
お互いにね!
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