決断コーチの、井上由紀です。
前回に引き続き、感情のお話です。
・人が感情的になる摂理
・そもそも感情ってなんだ?
・どうやって感情を味方につけるか
前回は感情が電磁波であり
その流れが磁場を作る、という
メカニズムのお話でした。
今回は「どうやって」の部分、
感情の取り扱い方についてです。
すぐネガティブになっちゃう自分、
イライラしがちな自分を
何とかしたい、という方に
何か参考になればうれしいです。
「感情的になっている」という状態
前回のおさらいになりますが、
感情というのは
刺激を受けて起こる身体反応と
記憶が合わさって発生するものです。
この身体反応は、本能的なもの。
刺激に応じ、生きるために
身体が自動的に起こす反応です。
それが、記憶という後付け要素と重なり
相互作用の結果として、感情が発生するわけですね。
その感情は情報、つまり
電気信号となって
体中を高速で循環します。
これにより磁場(電磁場)が発生します。
「感情的になっている」というのは
この磁場が大きくなり、
自他ともに特定の影響を
与えている状態、というわけです。
「感情的になっている」というと
一般的に冷静さを欠いている、という
ネガティブな意味合いを持ちますね。
自分自身の冷静な思考力も
ブレてしまいがち。
たとえ沈黙を保っていても
相手に伝わる雰囲気があります。
気分屋の社長やお客様、家族に対し
周囲が妙に気を遣ってしまう、など
日常でもよく目にする
光景ではないかと思います。
感情は資源
ここで、気づくことがあります。
それは、感情とは
自他に影響を与える力をもった
エネルギーだ、ということです。
ですので、感情を
「無くそう(殺そう)」とすると、
エネルギーが暴発してしまいます。
そうならないために、適度に
発散させる必要があります。
さらに、そのエネルギーを
有効な形で活用できると
人生がもっと展開していきます。
他のエネルギーと同じように
感情も、「制御」ができれば
大きな可能性を秘めている
貴重なリソース(資源)なのです。
ネガを減らしポジを活かす
感情に振り回されるのではなく
味方につけるため、
1.知る:自分の感情的な特徴を知る
2.減らす:感情によるダメージを減らす
3.活かす:感情的な特徴を活かす
この3ステップを踏みます。
1.自分の感情的な特徴を「知る」
人は誰でも、
感情的な特性を持っています。
そして、魂パターンによって
その傾向がある程度分かります。
それは
・エゴ型
・プライド型
・ステータス型
・ジェラシー型
の4つ。
【エゴ型】は、行動的でパワフル。
「突破する力」があり
固定観念を壊すのが得意です。
思ったことを言ってしまえば
相手への感情はスッキリするタイプ。
自分にとって価値のないことは
あっさり割り切ることもできます。
4つの中で最もパワーがあり
影響力や存在感として現れます。
否定されると常に
感情スイッチがオンになります。
【プライド型】は、
自分にも他人にも尊重を求めます。
謙虚である一方で、
あからさま見栄や虚勢を張る人には
苛立ちを感じてしまいます。
分析力があり、頭の回転が速いのも特徴。
与えたい気持ちが強いのと同時に
相手からの配慮や感謝に敏感です。
一度イライラすると、それを
引きずってしまう傾向があります。
自信家を見ると常に
感情スイッチがオンになります。
【ステータス型】は、
「自分はすごい」という感覚を
潜在的に持っています。
人や自分を「その気にさせる」
感化する力があり、その派生として
物事に柔軟に対応する力があります。
全体像や本質をとらえることが得意。
批評された時、何かきっかけがあると
感情スイッチがオンになります。
【ジェラシー型】は、
感受性の高さが際立っています。
人の気持ちを察する想像力があり
相手に寄り添うことができます。
何かと感じやすいために
人の目を気にしたり、
本音がなかなか言えず
一人で思い悩むことも多いです。
人間関係が不安定なところで
比較されると、
感情スイッチがオンになります。
2.感情によるダメージを「減らす」
【エゴ型】は、感情スイッチが入ると
相手、そして自分を攻撃してしまいます。
もともとパワーがあるだけに、
その破壊力は大きく、威圧的です。
行動力のあるこのタイプは、
「改善すると決める」ことが
感情のネガティブな影響を
改善するのに役立ちます。
そして、自分の感情を他人にぶつけ
自分だけスッキリする、ということが
ないように気を付けてください。
それを意識し、繰り返すことで
突発的な攻撃が減ってきます。
また、攻撃性が自分に向かうと
自分はダメだ、価値がない、などと
頭の中で繰り返すことになります。
これを「今の自分の破壊」と捉えると、
革命者であるこのタイプは、次に
「では、これをどう変革しようか」と
考えることができるはずです。
ダイナミックな感情の浮き沈みは
自分の特徴と認識。
落ち込みと衝動のバランスを
定期的にチェックし、そのたびに
「必ず良くなる」と唱えることで
ネガティブな影響は軽減されます。
【プライド型】は、人や物事を
「正しいか、間違っているか」
と考える傾向があります。
頭脳派なうえに謙虚さを重んじるので
相手の立場や能力を鑑みた場合
その言動が適当かどうか、という
「正誤」の判断をしがち。
そこまで能力があると思えないのに
自信たっぷりな人を見るとイライラ。
しかも、それを意図的に切り替えないと
長く引きずってしまうタイプです。
ですので、プライド型は特に
意識して気分転換を図るようにしてください。
イライラした時はその場を離れたり
他のことをするようマイルールを設定し
実行するとよいです。
また、ゴールまでの道のりが分かるうえに
「与えたい」という強い思いがあるので
知識や時間を惜しまず提供します。
しかし、それに対する配慮や感謝が
周囲から感じられないと、
自分はこんなにやっているのに!と
空回りする結果になります。
全てを自分ひとりで抱えようとせず、
少々スピードは落ちるとしても
人の良いところを励まし、任せて
プロセスを楽しむよう心掛けるとよいです。
【ステータス型】は、潜在的に
「自分はすごい」と思っています。
そのこと自体は本来の資質なので
問題ではないのですが、
それが脅かされそうになった時
ネガティブな感情が発生します。
失敗したり計画がうまく進まないと
気持ちがブレがちですが、
それを誰かに指摘されると、さらに
ダメージを強く受けます。
うまく行っている時であっても、
違う視点や価値観から批評をされると
対抗意識を燃やしたり、
関わりたくない、と無視したりします。
いずれの形をとるにしても、目的は
自分の優位性を感じるためです。
しかし、このタイプは
相手の人生を変えてしまうくらい
人を感化する力があることを
自覚する必要があるでしょう。
気持ちが不安定になった時こそ、
行動の目的が
自分の優位性の誇示になっていないか
注意を払うことが大事です。
【ジェラシー型】は、
良くも悪くも感じやすいので
事実と想像を混同してしまい
気苦労が多くなります。
自分の中に理想とする基準があり、
それと他人や今の自分とを比較して
自己評価を下げる傾向があります。
これらは、想像と事実を切り分ける
意識を持つことで
改善が期待できます。
あれこれと妄想してしまうのは
本来持って生まれた能力として割り切り、
その中で「事実は何だろう?」と
考える癖をつけるとよいでしょう。
また、ネガティブな感情を
内にため込みやすいので、
鬱にもなりやすいタイプです。
感情が鬱屈してきたと思ったら
積極的に「感情のガス抜き」をしてください。
どの型であっても、感情の発散として
何かを「放出する」ことが有効です。
・深呼吸
・運動や入浴で汗をかく
・紙に書く、描く
・歌を歌う
・枕を思いっきりたたく
など、ため込まないで外に出す方法を
いくつか持っておくとよいです。
その際、自分の感情を人にぶつけたり
誰かのものを破損するなど
何かを傷つけることはしないのがルールです。
3.感情的な特徴を「活かす」
せっかくの感情エネルギーです。
それぞれの特性を活かし、
より発展的な方向に使っていきたいもの。
【エゴ型】は、パワフル。
その破壊力を「攻撃」ではなく
現状打破や現状突破、革新に
向けることができます。
その際、単に
自分の意見を押し付けるのではなく
「必要なことを伝える、教える」
という意識を持つとよいです。
自分のアイデアは斬新なので
理解されづらい可能性があることを
自覚しておきましょう。
それによって、
「分かってもらえない」という
フラストレーションを軽減し
冷静に対処することができます。
【プライド型】は、頭の回転が速く
せっかちな面がある、と自覚すると
自分についてこない周囲に対しても
ゆとりを持てるのではないでしょうか。
そのうえで、自分のスピード感を
現実的な問題解決に
活かしていく方法を探しましょう。
そのために、感情とその影響を
「エネルギーの流れと作用」として
イメージするとよいです。
正誤をいったんわきに置いて
空間的な概念把握をしてみると、
プロセスの意味や価値、自分の位置が
新たに見えてくるのではないでしょうか。
【ステータス型】は、人も自分も
その気にさせることができます。
それをうまく発揮するためのカギは
「身の程を知ること」と
「勇気を持つこと」です。
あなたは、実際にすごいのです。
ただし、相手を貶めてまで
自分の優位性を誇示してはいけません。
相手にマウントするのではなく、
まずは相手の良いところを探し
ほめることを心掛けてください。
相手の優越感を満たしてあげることで、
あなたの優れたところが
効果的に発揮されていくはずです。
【ジェラシー型】の強みは
想像力の豊かさと、そこからくる共感力です。
人の目を気にしやすいタイプですが、
内面に秘めた理想や感動を呼ぶ情熱は
外へと放たれたとき、強い力を持ちます。
そのすばらしい想像力が
独りよがりにならないように、
相手の立場になって考えること、そして
完璧を求めないことがポイント。
そうすることで相手との
相互理解が深まり、想像は共感となり
癒しのパワーが増幅していきます。
まとめると、こんな感じです。
感情を味方に付けよう
あなたは4つのタイプのうち
どれに当てはまると思いましたか。
お誕生日から出す魂パターンでは
エゴ=【1】と【5】
プライド=【4】と【7】
ステータス=【2】と【8】
ジェラシー=【3】と【6】
全て=【9】
となっています。
※魂パターンの出し方が知りたい!という方はこちら
いずれにせよ、感情は
無くそうとするのではなく
その本質を抑えたうえで
上手に活用するのが正解。
感情はエネルギーであり
いろんな条件の相互作用で発生している、
という風に考えてみると
フラットに眺められるかもしれません。
以上、少しでもあなたのイライラや
胃が痛くなることが減って、代わりに
楽しめる感覚がアップする手助けになれば
嬉しく思います。
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